やりたいことがあるならとことんやってみよう

今日はパートナーのことを少し話します。

 

これまでのブログでパートナーは

離婚後に子育て優先のため非正規雇用で働いていると話しておりました。

 

確かに、これも事実で嘘ではないのですが、

実は非正規雇用で働くもっと大きな理由があります。

 

それは

パートナーは今、40代にして18歳の子ども達と共に、

学校に通う学生をやっているからであります。

 

パートナーは子どもの頃からある夢がありました。

しかし、親の言いなりのいわゆる「良い子」であったパートナーは、

あまり稼げそうにない夢を親は応援してくれず、

親の希望でそこそこ有名な大学に進学することになったのです。

ところが勉強が楽しくない。大学生活がつまらない。

そして単位を全て取得し、残すは論文提出するだけの4年生で、

なんと「大学中退」という初めて親に反抗をしたのでした。

親は激怒。大学費用を無駄にしたと、今でも言われる始末。

 

そしてこれまた気の毒に、親の望みでなんとなく結婚し、

親の期待に添うように、頑張って生きてきたような人でした。

でもそんな結婚生活も最終的に破綻し、

前の配偶者との結婚生活で残ったのは借金のみ。

もちろん大切な息子という宝物はありますが、

本当に話を聞いてると気の毒な人だったのです。

優しいが故、人の意見や望みの為だけに生きてしまい、

「自分軸」が本当になく、自分の心を無視してしまっていたのです。

 

そんなパートナーと一緒になり、

借金があることを知り、私が全て返済し終えた後、

パートナーにある質問をしたのです。

 

「死ぬ時に後悔するとしたら、何を後悔すると思う?」

 

そしてパートナーは答えました。

 

「○○の資格を取って、その関係の仕事をすることかな。」

 

じゃあ、今までなぜ挑戦しなかったのかと尋ねると、

大学中退し親に激怒されてからは、仕方なくどこかで働くしかなく、

そのうち親の望みで結婚をし、子どもができたからそんな余裕もなく、

前の結婚相手に何気なく

「○○の資格を取って仕事するのが夢なんだ」

と言ってみたところ、

「そんなお金どこにあるの?バカじゃない?」と鼻で笑われ、

やはり自分にはそんな夢はもう叶えられないと諦めたと言いました。

「それにもうこんな歳だし、子どももいるし、まぁ夢はしょせん夢」

そう笑うパートナーを見て、私は感じました。

 

この人は1度、とことん自分の望みや夢を追いかけた方がいい。

その方がもっと自分を好きになって、人生が楽しくなるに違いない。

 

そして翌日、私は通える範囲の学校のパンプレットを

片っ端から取り寄せ、パートナーを説得しました。

「後悔すると思うくらいなら、今やろう。今やらなきゃずっと後悔する。」

 

そうは言ってもパートナーは学費がないだの、

子育てにお金がかかるだの、仕事との両立が難しいのだの、

最初は何かと理由をつけて「無理。できっこない。」と言い張ったのですが、

全て私が協力するから、できない理由はどこにもないと説得しました。

 

学費は全部私が出す。

その間不足する生活費も私が補う。

勉強で忙しくて家事ができなくても、それも協力する。

卒業できなくても、挑戦することに意味があるから怒らないし、

卒業して資格取得して、最終的にその仕事に就かなかったとしても、

そんなことはどうでもいい。

ずっとやりたいと思っていたことを、挑戦することに意味があるし、

それをやってできたら、きっとあなたの人生はもっと楽しくなる。

そのためなら数百万という学費だって安い物だと思う。

 

とまぁ、気前よく、男前なことを言ってしまったわけです。

正直、それだけ投資してそれが本当によかったかどうかなんて、

今現在もわかりませんが...

 

ハッキリわかることは。

今パートナーは毎日楽しくて仕方ないようです。

深夜まで勉強するのも全く苦ではなく、

こんな幸せそうなパートナーを見てると、私も幸せなのです。

 

人生って、結局何が一番大事かって、

「今楽しいこと」だと思うんです。

今楽しい、やりたいことができて、幸せで、

その瞬間の連続が、幸せな人生なんじゃないかと。

 

私はパートナーがその資格さえ取得できれば、

それでいいと本気で思っています。

その資格を活かした仕事をするかどうかは、正直どうでもいい。

今のあの人には「資格を取得した」という満足感が絶対的に必要なのです。

「何歳になっても夢は叶う」

そう思ってもらえることが、私の一番の目的です。

 

学業優先で過ごしてもらうため、

正直収入が10万以下になることもざらにあります。

まぁどうでもいいです。そんなことは。

「勉強できることがこんなに楽しいなんて初めて知った」

そう笑ってるパートナーの笑顔には

お金には変えられない価値があります。

 

パートナーって、一番の良き理解者であり、

相手がその人らしく生きる為の、一番の応援団だと私は思います。

 

40代にしてやっと自分の心の声に素直になれているパートナー。

パートナーの人生はこれから益々楽しくなると思います。

 

それではまた。