FIREの4%ルールとは言うけれど私の現実は?

最近出版されているFIRE関連の本の中で、

「FIRE最強の早期リタイア術」

「お金か人生か」

の2冊を読み、4%ルールや投資の重要性はよく理解しました。

 

4%ルールで言うと、パートナーと子どもを除外して考えたとき、

年間生活費が150~180万円の私は4,500万円あればFIREできることになり、

ほぼ、FIREを達成している状況と言えます。

ただ、問題は、私はそのうち1,000万円しか投資してないということ。

残りは現金や保険、金(現物)だったりするわけで、

そうするとこの4%ルールなんてものは、当てはめるわけにいかないのです。

 

それに、確かにアメリカ市場の統計で4%ルールという考え方は

過去の歴史で言えば、信頼できる間違いのない考え方です。

でも、新型コロナウイルスの発生、何年も続く異常な金融緩和、

実体経済とどんどんかけ離れていく日本株式、

こんな状況を見ていると、100年に1度とか、1000年に1度と言われる

大恐慌やら、未曽有の災害とか、何が起こるかわからない世の中。

預金封鎖ハイパーインフレグレートリセットなど、

本当にこれからどんなことが起こるか、実は誰もわからないのです。

 

こんな状況で、資産の全てを投資し、4%ルールに基づき、

毎年配当や利息で生活費を賄っていけるから安心とは思えず、

私はどうしても、理屈では理解できても、感覚で不安なのです。

あと1,000万円くらいは、投資に少しずつお金をまわそうとは思います。

ただ、現金である程度持っていないと、やっぱり不安ですし、

預金封鎖や現金引出の限度を急に決められるなんてことも考えると、

最低限の現金は手元に置いておきたいですし、

利息や配当は可能であれば再投資にまわしたく、

それをあてに生活費を考えるというのは、まだどうしてもできず、

やはり労働や副収入など、なんらかの現金収入が少しでもある方法を

探るというのが、私なりの安心材料となります。

 

年齢が50代とか、年金収入があるような歳になっていれば、

もう少し具体的に計画して、計画通りに進むと思うのですが、

例えば100歳まで生きちゃうとしたら、私はまだ60年あります。

これからの人生の方が長いのです。

「5,000万円あって、4%ルールで投資すれば安心!」

なんて、60年を考えたとき感覚的にどうしても思えません。

 

なんですかね、この感覚は。

貯金が数百万の人にとったら、「1,000万円」貯まればお金持ちになった気分だろうし、

でも5千万金融資産ができても、きっと1億できたとしても、

その時になってみると、「何が起こるかわからない」という不安は、

どうしても消えないのかもしれません。

 

このまま運用を続け、正社員以外の道で少しずつ現金収入を得て、

50歳になったときに、資産が減らず5,000万円以上あれば、

もう少しこの不安は消えるような気もしています。

 

全然話の内容は変わりますが、

最近FIREブームってなんだかすごくないですか?

まだ20代でFIREを目指して節約投資に励む若者の増えましたよね。

でも、FIREの目的を、みんな持ってるのかな。

ただ、仕事したくないとか、自由が欲しいと漠然と思っているだけ。

そんな人も多いような気がしています。

ちょっとだけそこが疑問です。

FIREが目的目標になってしまうだけでは、意味がない。

 

私も立派で素晴らしい目的や目標なんて掲げれるわけじゃないです。

でも私のリタイア生活の目的は非常に単純明確です。

そもそも自閉スペクトラム症ですから、社会生活が苦手で、

人間関係に人一倍ストレスを貯めてしまい病気になりがちです。

この病気になってしまう状況からまず自分を解放してあげたい。

 

だから、その自分にとって「耐えられないもの」を排除し、

自分にとって大切な家族やパートナーに喜ばれることをして、

それは家事でもあるし、様々な雑用係、介護などだと思いますが、

そんなことをしつつ、ブログを書いたり、散歩をしたり、

ピアノを弾いたり、プールに行ったり、適当に趣味を楽しむ。

ただ、それだけです。

普通からしたらつまらない平凡な日常かもしれませんが、

自分が楽しく幸せでいられる時間だけで生きたい。

それが私にとってFIREしたい最大の目的です。

 

資産運用方法、考えなきゃいけないことはいっぱいです。

でも考えても計画通りに進むものじゃないから、

何が起きても大丈夫なように、いろんな準備が必要です。

ですから私にとって4%ルールはあくまでも参考にはしますが、

実際に自分自身に採用はできないと思っています。

 

それではまた。