定期的に訪れるNHKのお方。我が家にはテレビはありませんよ!

「こんばんは。家主様でしょうか?こちらNHKの契約をしておらず

本日は契約のお願いに伺いました」

 

まぁいつもこんな感じでしょうか。

半年に1度くらいのペースで必ず来るNHK

私が毎回答えることは同じ。

 

「すみません、我が家にはテレビがありませんので。

数ヶ月前にも同じ事を伝えているのですが」

 

「こちらはアパートですので、定期的に住人が入れ替わることもあり、

定期的にご契約のないご家庭には訪問させていただくことになっておりまして」

 

「あぁそうですか。とにかくテレビがないので契約はしません。」

 

こういう時、自閉スペクトラム症の私は無表情で淡々と事柄だけを伝える。

これがパートナーが対応する場合、ニコニコ笑顔で、

「すみませんが、テレビがないので必要ないかと」

みたいな、遠慮がちに対応するのだろうけれど、

私にはそういったコミュニケーションは残念ながらできないのです。

 

NHKの人、私が嘘つきだと思ってるかな。

「テレビがないなんてありえない」と心では思ってそうだな。

いつもそう感じながら対応するのですが、

私は普通の人に当てはまらないから仕方ない。

 

嘘じゃないもーん。

私は本当にテレビの音が苦手(聴覚過敏)でテレビは恐ろしい

ブラックボックスなわけです。そんなものお金を出して買うわけない。

 

ただもちろん見たい映画、ドラマなどはDVDをレンタルしたりします。

耳は辛いですが、見たいのだから数時間の我慢だと思いながら見ます。

 

欲しい情報でもないただ一方的に流される音ではないので、

「我慢」はできるのです。

 

新しく新居に引っ越す時に、当たり前のように買う家電製品。

「これがあって当然」の家電製品の1つがテレビなのではないかと思います。

他には、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機等かな?

 

こうやって当たり前だと思わされてる今の価値観に私は疑問を感じます。

私実は洗濯機は二槽式が一番好きなんですよね。

私が子どもの頃は二層式が当たり前だったじゃないですか。

でも今、家電量販店ではほぼ見かけません。

 

食洗機とか、ドラム式洗濯機とか、私には絶対縁がなさそう。

そもそも、洗剤をつけて食器を洗うのは油がべっとりのものだけで、

私は水だけで食器を洗う人です。

洗濯も柔軟剤とかそういった類いの物は使いません。

 

本当にね、企業は次から次へとプラスする商品を作るのが好きですね。

柔軟剤が当然になってる家庭もあれば、

更に香りつけるために何かをプラスするご家庭もあるでしょう。

私は決してそれを批判したり反対したいわけじゃありません。

 

ただ、昔、一時期電気が一般家庭に普及していない国で数週間生活した経験があり、

そこでは水も限られた量しか使えず、

(しかもキレイな水とは言えませんしお湯なんてものはありません)

私は桶の上に立ち体を洗い、その下に落ちる水で足踏みしながら

自分の服を洗濯しながら生活する経験をしております。

その国ではそれが当たり前でした。そして手で絞りヒモに吊して干す。

靴を履かず、裸足で外も歩いていましたし、道路は舗装されておらず、

戦前の日本より更に古い時代?を思わせるとても不便な生活でした。

が。そこでの生活は私の価値観を変えました。

 

洗剤だって日本では○○用って、全て分けられているじゃないですか。

トイレ用、お風呂用、食器用、服用、車用、他に何?笑

いやいや、基本的に同じ中性洗剤や石鹸で構わないから!

と心で感じつつ、ある意味企業の売り上げ努力に感心するわけです。

 

話がそれてしまいましたが...

もっとシンプルに生活したいし、できる。

本当にそう思います。

 

当たり前に必要だと思わされている物を疑う。

そんな発想が時には必要ではないかと。

NHKさんが来て、そんなことを思いました。

 

それではまた。