国はどうにかして国民に家を買わせローンを組ませたい

住宅ローン減税の減税額変更案が話題になっています。

現行の1%から0.7%になると。

 

日銀が量的緩和、ゼロ金利を始めた数年前から、

ローンの金利が激安になって、本当はローンを組む必要のない人も、

所得税によっては、ローンを組んだ方がお得という現状になっていました。

私もローンを組むメリットはそこしかないと、ずっと思っていましたが、

ついにそのメリットにメスが入ることになりそうですね。

 

しかし、政府はいろいろと新たな補助金も出しています。

18歳以下の子どもがいる夫婦どちらかが39歳以下のローンを組む人に、

100万円の補助金を出すとか、なんかいろいろ考えていますよね。

 

とにかく、マイホームを持つことがいかに「夢」で素晴らしいかを、

あらゆる広告媒体を使って国民に洗脳させようと躍起です。

30代の若い夫婦が住宅を購入するとなると、ほぼ99%ローンになり、

その額も多くの場合30~35年払い続けなければいけないわけで、

つまり、65~75歳までは働き続けないと生活できない状態にしたいわけです。

 

夢である理想の住宅を購入しても、

ローン返済の為に残業したり休日出勤があれば、せっかくの家にいることもできず、

妻も働きに出かけねばならなくなり、

家にいる時間は少ないのに、家のために一生働くようなものです。

そして住宅価格は購入と同時に下がることが多いため、売るのも簡単じゃない。

つまり、働き続けるという選択肢を選ばざる得ない状況を作ろうとします。

それに付け加え、毎年固定資産税やら、とにかく税金を取りまくれる。

 

そして何故か、結婚し子が生まれたばかりの30代夫婦というのは、

少し大きな家を許される限り建てがちです。

これもメディア等で見栄や比較や理想という幻想を作らされてます。

もちろんそれは、今後もう一人産む予定とか、子育て中心での考え。

子どもが20歳以降のことを考えて購入するわけではないので、

20年後にはデカすぎて修繕が必要な古い家と夫婦2人が残るわけです。

 

私は一般子育て家庭が家を買うことに対し、反対しているわけじゃないです。

それが本当に自分にとって幸せなことであれば、もちろん素晴らしい。

働くことが大好きで、そういう選択をするのであれば、それも自由です。

 

ただ、少なくとも国民の半数は、

あくまでも私の予想ですが、メディアや周りの常識で洗脳されている状態。

本当はローンなんて組んだら大変な状況になる人も多く、

生活やお金に余裕がなくなることで夫婦ケンカが増える家庭があったり、

仕事がストレスで辞めたくても、ローンがあるから転職も躊躇し、

ましてや早期リタイアなんて、よっぽど節約倹約するか、

高収入で生活レベルを上げない家庭じゃないと無理なような気がします。

または子どもがいない家庭ですね。夫婦2人だけで共働きなら、

早期リタイア生活は決して「夢」でなく、結構現実に実行可能だと感じます。

 

私は住宅を購入することが今後あるとしても、

子どもが自立し、パートナーと2人生活になってからにしたいです。

必要最低限の広さにし、掃除がしやすく、家事動線が楽な家。

現実的に1LDKに大きなクローゼット付きくらいで充分かな。

当然キャッシュで一括で購入です。

(一括購入よりお得な制度が万一あればローンも検討しますけどね)

 

しかしこれも、あくまでも私の考えです。

現実的には親世代や周囲からの圧力や期待で家を買わざる得ない状況や、

その他、そもそも家を買うことが当たり前で、

なぜそんな世の中になっているのか疑問を持ったことがない人もいるはずです。

 

ただ、1度本当によく考えてみる必要はある気がします。

一生、家のために仕事を続けてでも、「家」が欲しいのか。

本当にそれが自分の人生の目的なのか。そして幸せなのか。

 

私はNOなので、今は自由度が高い賃貸で充分だと思っています。

 

それではまた。