今年60歳の人のうち4人に1人は貯蓄100万未満?
母が女性誌の記事をLINEで送ってきました。
その記事の内容によると、
今年60歳になる人のうち、
4人に1人は貯蓄100万未満、
3人に1人は貯蓄300万未満、
だと言うのです。
本当に?マジで?大げさに書いてない?
と、ちょっと驚きを隠せない私。
もしこれが事実なのであれば。
と、仮定して、感じたことを書きたいと思います。
今年60歳と言えば、20代をバブル期で過ごした人たち。
まず、基本的に生活水準が高く、高級志向であると感じずにはいられません。
私の親族、会社で知り合った人たちの中に、
60歳前後の人が数多くいますが、
まずみんな私より生活水準が上なのは間違いないです。
(私と比べるのがそもそも間違い?笑)
ファッションやオシャレにお金をかける人も上の世代より多く、
子どもの教育にも熱心な世代とも言えるかもしれません。
ちょうど「3高」が話題になった時、
そんな時に会社員だったこの世代の人たちは、
自分の子どもの教育にも上の世代より熱心にならざるを得なかった。
そんな時代だったのかもしれません。
例え比較的質素に生活されている人と感じても、
「1点高級物」である人が多いと感じます。
また男性は車好きであったり、お金のかかる趣味が下の世代より多い。
(下の世代と言えば就職氷河期世代ですから)
それもまたバブル期の影響かもしれません。
更に更に、この世代は「夫婦共働き」という考えがまだ薄く、
夫にある程度の収入があれば、妻は専業主婦というパターン。
そして子どもが2人くらいいるのが平均的な家族。
夫だけの収入で、3人を養いながら生活する。さらに高級志向。
そりゃあまり貯蓄できなくても仕方ない気もします。
更にある意味気の毒なのが、
そうやってお金を使うようにされてしまったのに、
年金支給が上の世代より遅くなり、額も減ってしまった。
彼らが若い頃は、世の中は早ければ50代で定年を迎え、
60歳からは年金で安泰という世代を見てきたわけです。
世の中はバブル。
まさかその後デフレ経済がずっと続くなんて考えなかったでしょう。
これはきっと想定外。彼らが30~40代にかけ世の中が変わってしまった。
そんな頃、既に子育て期に入っていた彼らは、
今更生活水準を下げることもできず、
また妻も専業主婦志向であるが故に、共働きにもならず、
もちろんローンはあるし、車も買いたい。
ゴルフもやめられないし、オシャレにもお金はかかる。
あくまでもこれは「例」でありますが、
とにかく私の年代(就職氷河期世代)とは、
基本的に考え方が異なり、支出が多いのはほぼ間違いないです。
ずっと定年60歳、その後悠々自適生活を目標にしてきたのに、
50歳前後で「もっと働け、年金減らす」と急に言われ、
本当に気の毒な世代でもあるような気がします。
そう考えると、4人に1人は貯蓄300万未満というのは、
本当に事実かも知れません。
今年60歳になる彼ら。
子どもの教育費からもやっと逃れられ、ローンもそろそろ完済、
あと5~10年で必死で老後資金を貯める。
それが現実の人が多いのも納得できます。
ただ、生活水準が高いが故に、
結局は70歳過ぎても働かざるを得ない人も多いかもしれません。
それは10年後にならないとわかりませんが、
70代でスーパーでパートをしているおばちゃんやおじちゃんを、
頻繁に見かけるようになるかもしれませんね。
(その頃にはAIで仕事がなかったりして...)
リタイア生活を考えている人にとって、
60歳で貯蓄300万未満なんて考えられないと思いますが、
世の中の人、意外とそんなに金融資産を持っていないのが現実。
改めてそう感じさせる内容の記事でした。
それではまた。