肩書き『40歳、独身、無職。』

20代の頃、なぜかやたらと肩書きにこだわり、

もっといい会社で勤めたいとか、自営業は格好いいとか、

クレジットカードはゴールドにしたいとか、

なんだかよくわからない承認欲求にこだわっていました。

 

そんな私の今の肩書きは、

40歳、独身、無職。

普通に聞いたら「大丈夫?」って思われそう。笑

 

いちいち他人にアーリーリタイアしたことや、

パートナーがいることは話さないのですし。

特にアーリーリタイアに関しては知り合いには秘密にしたい。

お金持ってることが知られたら、面倒です。

 

これ、パートナーと入籍さえすれば、

私の肩書きは専業主婦になり、真っ当な大人なのに、

入籍してないだけで、怪しい肩書きになります。

なんだかおかしくて笑えます。

 

30代前半、留学生の冬休みで一時帰国してた時、

私は自転車で実家近くの映画館に1人で映画を見に行きました。

(留学中だったので、車は所持していませんでした)

その自転車は私が高校生の頃に愛用していたもので、

かなり老朽化しておりました。

そして映画があまりにも感動する内容だったので、

1人で号泣し、目を腫らしてひどい顔で帰途につくとき、

私はなんと!

たまたま交通取締でいた警察官に職務質問されたのです。

 

不運なことに、その日は極寒で、雲がどんより薄暗く、

自転車だったので、ニット帽を深めにかぶっていました。

またそれが更に怪しかったのだと思います。笑

そして近所(田舎です)の映画館に1人で行く程度なので、

たいしてオシャレもしてません。

確かに一見、怪しい人に見えたのかもしれません。

いい大人が、ボロボロの自転車で平日昼間にうろうろ。

 

職務質問で、年齢と仕事は何をしているか聞かれて、

「無職、3○歳」としか答えることができず、余計怪しまれました。

ひどいことに、自転車が盗難かどうか、調べられました。

とっさに、身分証明書の免許証を差し出し、事情を話し、

自転車が私自身の持ち物だと判明したところで、

「あ~なんか疑っちゃってごめんね。」と謝られ解放されましたが、

悲しいやら、笑えるやら、の思い出です。

 

無職ってだけで、怪しまれる。

これってなんか、おかしな世の中ですよね。

定年退職、主婦などであれば、無職でもいいのに、

40代で無職、しかも独身(結婚歴なし)だと、

なーんでこんなに肩身が狭いのでしょうか?

まだまだFIREやアーリーリタイアが身近じゃないからですかね?

結婚歴なしの独身女の無職ってそんなに不思議ですか?

 

だとしても、私は何か肩書きを作ろうとも思っていません。

独身で無職だろうが、勝手に想像してもらえばいいと思っています。

誰かにやばい人認定されても、私の身近な人は私を知っていますから。

私にとって重要ではない人の評価など全く気になりません。

警察官の職務質問はもうこりごりですが。笑

 

「その歳で無職、独身?面白そう!どういうこと?」

と、いい意味で興味を持ってくれる人とは、

楽しく会話できると思います。

常識や固定観念にとらわれず、自由に生きる喜びは、

味わった人にしかわからないかもな~。

 

それではまた。

 

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