成長&向上せねばならぬという洗脳

私たちは子どもの頃から学校教育で、

当然のように競争させられ、今より更に向上することを求められます。

一番が何より素晴らしく、人に勝つことで賞賛されます。

 

社会人になっても、毎日普通に生活をしているだけでは退化するだけ。

進化する為には、読書や資格取得など努力しなければいけない。

などなど、そんな言葉もよく聞きますね。

 

私も30代まではどちらかというと、

その言葉に洗脳され、何もしない自分を怠惰と責めた経験があります。

去年の今の自分と比べて、私は何も成長していないと、

悲しくなったり、自己嫌悪に陥ったり、

まぁ何度もそんなことを思ったりしたのでした。

 

成長、向上することが、本人の楽しみであり娯楽となっているなら、

それは「せねばならない」という洗脳で苦しんでいるわけではないので、

そのある意味趣味化していることを楽しめばよいと思います。

 

でも、「成長&向上」しなければならないって、

私はある意味、植え付けられた洗脳だと感じたりします。

別に成長してなくても、よくないですか?

私たちは今この状態で既に素晴らしく、もっと自分を褒めていいと思う。

 

私たちに必要なのは、それよりも変化だと思うのです。

変化を恐れず変化を楽しみ、生きることの方が、

よっぽど大事なような気がしています。

 

何かの資格を取るのも、決して否定するわけじゃないですが、

何か頑張っていないとダメな気がすると思ってしまうとしたら、

それは苦しいし、「今のままで充分だ」と自分を認めて良いと思うのです。

 

ただ、変化を恐れ何も行動できないのは残念。

「誰もやったことがないことだから」とか、

「みんなに反対、心配されたから」などの理由で、

本当は自分がやりたいことや、挑戦したいことを諦めてしまう。

これは本当に残念です。

変化は怖くないです。変化はむしろ、新しい体験であり、

より人生を楽しむエッセンスだと私は思うのです。

変化を恐れず挑戦できる人は面白い。そう思いませんか?

 

日常が平凡で、何も特に成長してなくたっていいんです。

でも、時々思考が変化して、新しい何かを始めたくなったり、

雑誌や誰かの話を聞いて、脳が刺激されて思考が変わり、

とにかく、自分が「あ、これやりたい」とか、

「あ、あそこに行ってみたい」、

「この果物初めて見る!食べてみようかな」

などの、ひらめき思いつきを

勇気を出して行動に移すことが変化だと思うのです。

学校で「変化で人生は面白くなる」と教えてくれるといいのにな。

競争や一番を目指すことなんて、興味がある人だけがやればいい。

成長はしたい人はもちろんすればいい。

でも、成長しないことは怠惰でも何でもないと私は思います。

変化こそ、人と違う道にこそ、本当の楽しみがあると私は感じます。

 

そういう人が周りにたくさんいたら、

面白い人生話をいっぱい聞けて楽しいでしょうね。

私もそんな大人になっていきたいと思っています。

 

それでは、また。