お金のある悩み

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お金がないときは、お金さえあればいいのにと、

よく思ったものでした。

お金さえあれば、ほとんどの悩みは解決すると思ったのです。

 

ところが、いつ頃からでしょうか。

恐らく金融資産が1,000万円を超えたあたりから、

「お金がなくなる恐怖」を抱え始めました。

 

一般的収入で金融資産が増えると言うことは、

それなりに倹約も身につき、

ほとんどの場合、普通より経済に興味があるはずです。

 

そうすると、いろいろ知ることとなります。

インフレリスク、戦争リスク、株価暴落リスクetc...

更に学んでいくと、歴史も知るようになり、

ハイパーインフレが起こったり、ブラックマンデーやら、

金融リセットの可能性すら考えたりします。

 

必死で築いた金融資産が、

これらのどうしようもない力によって、

一瞬にして消え去ることだって可能性はある。

 

そうすると、リスク分散の為にいろいろ考えます。

自己投資をするのはもちろん、

株、債権、貴金属、不動産、保険商品などに資産を分散し、

可能な限り自分の資産を守ろうと必死になります。

 

また、無駄に税金を取られたくないと、

税金の勉強も必要になり、あれこれと策を練ります。

ある程度の年齢になれば生前贈与を計画したり、

自分の資産を活かす方法を必死で考えるわけです。

 

これら全て、お金がないときには不要な悩みでした。

 

2022年2月22日現在、

ウクライナとロシアの戦争への緊張感や、

コロナによる経済不安、金融緩和や金利上昇、

それに伴う物価上昇、そして金の上昇や円安。

 

これらのニュースをある程度仕入れ、

未来を予測したりしながら、考えたりするのです。

「まぁ考えすぎても意味ないや」と、

割り切ってボーッと過ごすこともありますが、

それでもどこかに、

このまま物価上昇が続いたらどうなるか?

株価暴落がきたらどうなるか?

そういう不安はつきものです。

 

もし、私に今、

 

・2億円あげる

 

・今の私の金融資産をゼロにするかわりに、

 今後60年、現在の水準で20万を毎月あげる

 (インフレがあればインフレ率とともに金額も増える)

 

と言われたら、私は迷わず後者を選びます。

後者は総金額では前者に劣りますが、

100歳まで20万の水準のお金が必ず入ってこれば、

私はお金に関する悩みが消えるからです。

万一の為に、15万で生活し、5万を貯めておけば、

病気になったり、大きなものが必要な場合も対応できます。

インフレリスクでドキドキする必要もありません。

 

本当に不思議なものです。

いくら資産があっても、「資産が減る」のは恐怖なのです。

例え使えきれないと思ったとしても、

それでも何故か、手元からお金がなくなるのは不安なのです。

資産がなくても、毎月必ず決まった金額が入ってくると知れば、

その不安や恐怖から解放される。

 

そういう意味で、安定した金額が毎月もらえる会社員は、

この不安はあまり抱えることもないでしょう。

 

リタイアは、自分がその生活に耐えられるかどうか、

しっかりと考えて、対策をしてからしたほうがいい。

そうでないと、早々とまた働き始めることになります。

 

リタイア資金、リタイア年齢、その後の収入。

このバランスが一番自分にとっていいものを選択し、

安心して夜眠れるリタイアを目指したいものです。

 

私は「これで安心だ」という域に達する前にリタイアしました。

私にとって「安心」は最低1億円以上。

けれどそれを目標にしたら60歳になってしまいます。

それでは意味がなかったのです。

そして例え1億あっても、やはり不安は抱えるでしょう。

それよりもこの年齢で自由を手に入れることが、

私にとってはリスクを選択してでも欲しいことでした。

 

未来はどうなるか全くわかりません。

でも大切なのは「今を生きる」ことだと思っています。

誰でも未知は不安。経験のないことは不安。

でも後悔しないと断言できたので、リタイア決行しました。

 

それではまた。

 

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