「FIREは現実的には無理」と思うかどうか

雑誌やネットで「FIRE」関連の特集が増えています。

まさに今、ムーブメントが起きていると感じています。

 

実際、多くの若者を始め、仕事を辞めたいと思っている人は、

何らかのFIREやセミリタイア関連の記事を読んだりしている人は多く、

「FIREが目標だ!」と思う人は確実に増えているのでしょう。

 

FIREを達成するには、大手企業で早い段階で高収入を得るか、

偶然でも何でも投資で大成功するか、

普通の収入ならば、早くから質素倹約、積立投資の長期実践。

もしくは自営業等で、成功するか。

これらが代表的なFIRE達成への道のりかと思うのですが、

例え1億円金融資産ができたとしても、豪遊したり、

高級マンションや高級車を手に入れたいと思ったり、

セレブな配偶者がいればFIREは不可能で、

一番現実的で、誰もが達成可能な方法と言えば、

若い頃から質素倹約、収入が上がっても生活レベルを上げず、

コツコツと積立投資をし、ギャンブル的な投資はせず、

それを20年前後続けられるかどうか。

 

その間には結婚、出産などの出来事も起こるでしょうし、

配偶者も同じような価値観でなければほぼ達成不可能。

 

人間って、1年くらいなら目標の為に頑張れたりしますが、

地味で平凡で目立たない努力を20年続けることは、

実は結構難しいのではないかと思うのです。

 

私はある意味ラッキーです。

自閉症のおかげで、ファッションに興味が幼い頃からなく、

人付き合いが苦手なので、交際費もかからなかったし、

知的障害はなかったので、たまたま投資に興味を持ち、

興味を持ったことにとことん集中できる特性(自閉症)のおかげで、

20年以上かけて、コツコツと勉強を続けてきました。

そして質素倹約している意識もなく、現状で満足できており幸せで、

気付いたら資産が増えていたというパターンです。

 

あと、もう一つ。

私の親族はほぼ自営業家系だとお話ししたことがありますが、

自身の病気や景気が悪くなったことをキッカケに、

事業を撤退したり廃業し、40代、50代で、

今まで事業で築いた資産で生活をしている親戚が身近におります。

私はコミュニケーション能力ゼロで、普通に自営業ができるタイプでなく、

この親戚と同じパターンは最初から目指せないと自覚していましたが、

FIREブームのずっと前から、私の身近では50歳前後で

自分の事業を辞め、ゆっくりのんびり自由に暮らす人がおり、

そんな親戚を当たり前のように20年ほど前から見てきました。

 

早期リタイア生活はある意味、私にとって特別なことではなく、

そして今こうして休職していることをキッカケに、

その早期リタイアしている70代の親戚から、

「身体を壊してまで仕事してどうする。辞めてしまえ。

金がなくなりゃ、また次仕事探せばいいだけ。

生活保護レベルで生活してるぴかなら、どうにだって生きていける。」

と軽い感じで言われております。

金銭面や将来のこと、いろいろ心配しだしたらキリがありません。

でも、リタイア生活を送るということは、

私にとって特別な事と言うより、昔から知ってた選択肢でもあり、

現実的に方法次第で実行可能だと、そう思えるのです。

 

周りに誰も経験者がいなかったり、

会社員で定年まで勤めることが当たり前という価値観の人しか

周りにいなければ、それはきっともっと悩んでしまうだろうし、

「やっぱり現実的に不可能ではないか」と思ってしまうかもしれない。

 

でも、意外とリタイア生活って実はそんなにハードル高くないかもよ?

というのが、最近の私の感覚です。

(ちなみに休職前はそう思えず、50歳くらいまでは働くつもりでした)

 

不思議なもので、わずか1ヶ月程度で人間の思考や価値観なんて、

こんな簡単に変わってしまうこともあるんだなぁ~って

パートナーに笑って最近は話しています。

 

今後、実際どうなるかはまだ本当に未知なんですけどね。

でも、「できる」と思えるようになると、不思議とそんな気がしてくる。

そんな最近の私の感覚をシェアさせていただきました。

 

それではまた。