FIREブームとFIRE疲れ

数年前に比べて書籍や雑誌でFIREが多く取り上げられています。

昨年まで株価はコロナショック以外は右肩上がり。

運用していた人は利益を得た人も多く、

FIREの「4%ルール」が現実的に感じたのではないでしょうか。

 

しかし、今年に入ってからのの株価の乱高下や、

円安、物価上昇によって、

FIREなんて非現実的だと感じる人も出てきたでしょう。

 

ブームにのって、投資を始め、

最初は調子が良く「いける!」と思い、

この経済不安によって一気に不安に陥る。

そして意気消沈し、心も疲れてしまう。

 

でもこれは、何事でも同じ道を辿るのだと思います。

 

何か新しいことを始めようとしたとき、

最初は「いける」と思って興奮気味だったのが、

それを達成するには時に忍耐、

そして何より継続が必要で、

結局疲れてしまう。

 

そんな時は、原点に立ち返って考えてみるといいと思います。

「私にとって大切なものはなに?」と。

 

ある程度の資産ができてから感じる事は、

「お金だけでは幸せは得られない」

ということです。(あたりまえですが)

 

FIREの目的が、

ただ「お金があって働かなくていいなら幸せ」という

メリットだと思っているならば、

それは本当に大切なことをまだ知らない状態。

 

例えば仕事以外に本当にやりたいことがあって、

今は仕事で時間を捻出できないのであれば、

完全FIREでなく、残業をなくす工夫や転職、

正社員からアルバイトに雇用形態を変更する形で、

自分の幸せや人生の満足感は大きく変わることもあります。

 

また逆に仕事で心をすり減らし、

ストレス過多で病気になってしまうくらいなら、

「心身共に健康になる」

という目的で何が最適か考えてみるといいと思います。

それは残業を減らしたり、転職するだけで、

解決する問題かもしれません。

 

私は全ての人にとってFIREが「最適」で「幸せ」

とは限らないと思うのです。

 

FIREの本当の目的が見えない状態では、

倹約などのモチベーションも続くわけがありません。

 

私自身は、自閉スペクトラム症ということもあり、

そもそも社会との関わりが大いに苦手です。

学生時代に不登校を繰り返したこともあり、

社会に出ることが、とにかく大きなストレスでした。

 

そして「お金を使わない」生活で満足できる性分で、

物欲も限りなく少ないタイプです。

 

また、独りで作業することが好きで、

自宅でひきこもってブログを書いたり、

時々翻訳の仕事や身内の頼まれごとをする程度が、

最も心が快適でストレスがなく、

家族や身内の為に細かいサポートをすることが、

私にとって大きな幸せをもたらしてくれていることも、

私自身を探求する中で気付いてきました。

 

だから今の生活が、快適で幸せでいられるだけです。

 

私は「自分自身を知る」ことに、

20代の頃から多くの時間とお金を投資してきました。

 

本当に当たり前で基本的なことですが、

「幸せ」の形は100人いれば100通りあります。

 

自分にとっての幸せが「FIRE」なのか、

また幸せの状態になるには、何が不足しているのか、

もしくは、なにを「辞めれば」幸せを感じられるのか。

 

まずはそこを明確にすることが、

「幸せ」への近道なような気がしています。

 

それではまた。

 

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