外国人だった元恋人とのケンカの思い出

 

私は30代の約7年間、某アジアで暮らしました。

その頃お付き合いしていた私の元恋人は外国人です。

9年お付き合いし、最終的には国際遠距離を大きな理由に

お別れすることになってしまったのですが

その元恋人と同棲を始めた頃のお話。

 

日本ってどこの家でも「玄関」がありますよね。

しかしこれって実は世界的に見てちょっと特別。

ほどんどの国はちゃんと境目のある玄関は存在せず

玄関=入り口”付近”

みたいな場合が多いと思われます。

 

つまり、靴を脱ぐ場所というものがなく

これは国によって考え方は様々ではありますが

完全土足オッケーの場合もあれば

ある程度家の中と外を分ける

そんな感覚の人たちもいます。

 

外国人同士のお付き合いって

本当に文化の違いが大きくて

それが理由で様々な問題が起きるのですが

この「玄関」問題、私は数年に渡り悩みました。

 

私はどうしても「土足」で家の中なんて

考えられないちょっと潔癖な日本人。

相手は「だいたいでよくない?」とアバウトな外国人。

 

外国のアパートにそもそも「玄関」は存在せず

外の扉を開けて一歩入れば部屋なわけです。

 

そこで私、その入り口に大きめのマットを敷き

その横に簡易的な靴箱を用意して

「このマット上で靴を脱いで。靴は靴箱へ。

マット以外の部屋の中は土足厳禁」

というルールを設けました。

(日本では当たり前で説明する必要すらない。笑)

 

その家は一面タイル張り(大理石風)で

フローリングとか絨毯というものはどこにもなく

自分で境目を作らないと「玄関」は存在しないのです。

 

ところが相手は外国人。

一応私のルールに従うと約束はしてくれても

例えば外出するときに

「あ!忘れ物した!」

と部屋に戻るとき

見事に土足のまま部屋に入っていく。

 

または靴は適当にマット”付近”に脱ぎっぱなし。

靴箱にも入れず揃えることもしない。

時にはひっくり返っていることすらある。

 

そんなことは日常茶飯事。

 

「ちょっと!靴脱いでよ!」

「靴は靴箱にね!」

と文句を言うと

「え~これくらいいいじゃん」

と怒る私に理解できない様子。

そして玄関の”境界線”もなかなか守ってくれない。

その度にタイルを水拭きする私。

何度も何度も必死で説明し掃除する私をみて

数年かけてようやく「境界線」を

守ってくれるようになりました。

 

日本では考えられない

当たり前すぎて問題にもならないことが

外国人とのお付き合いには問題が生じました。

 

文化の違い、外国語でのコミュニケーション。

本当にそれだけで日々疲れることもよくありました。

 

思い出すだけで

「エネルギー使ったなぁ」って疲れます。笑

 

日本に帰国して初めてお付き合いしたのが

今のパートナーなんですけど

「日本人ってこんなに楽だっけ?」

ってすっごく思いました。

 

全てが当たり前じゃない外国では

何もかも「言葉」にして伝えないと伝わりません。

しかし日本人が相手だと

生活の3割くらいは

言葉にしなくても何も問題にならないのです。

問題になるのは「個人の習慣」くらいです。

 

今では逆にそれが「当たり前」になってしまいましたが

最初はそれだけでも「神!」と思って感動していました。

 

もちろん「外国人の方がいい」と思う部分もありますが

やはり同じ日本人同士は気楽ではあります。

毎日「白米」でも何も問題になりませんしね。

(個人の感想です)

 

玄関と部屋がしっかり区切られていて

靴をキレイに並べる習慣がある日本人。

 

あぁ日本はだから綺麗なんだろうな。

 

そんなことをふと思うのでした。

 

それではまた。

 

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